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:) あいうえお作文

∴ ニワカアメ
ニ 似ても似つかぬ空の色
ワ ワン、ツー、スリーでさようなら
カ 傘の群れにひとり
ア 愛したあとの虚しさと
メ めげないしょげない戻れない

∴ 君が居た証
き 記憶のはざまに棲まえるから
み 満たされた気がするだけでいい
が がらくたの中から除き見ていた
い 言い知れぬ悲しみだって
た 高らかなるファンファーレと
あ アイロニィに見送られて
か 空になった部屋を出て行く
し 色彩の余韻に泣くのでしょう

∴ あの頃見た
あ 青い春ならいつだって其処に
の 能動的な夢の続きを
こ この手の届かぬ距離で
ろ ロマネスクの薫りだけ
み 魅せるまぼろし
た たとえば今君がいることも

アーバン・ナイト
出口の無い観覧車
イデアを喪う世界
老いさらばえる*思い出たちの絵の具
星になったマーメイド
傀儡(かいらい)*は頷かない
ガラスの靴に口付け
記憶だけが傍に居る
砂糖水にローズマリー
甘いカラメルは火傷を秘めて

深海の散歩は手を繋いで
体温が反抗
恋人たちの明日
冷たい眩暈は天使を誘う
アネモネの啼(な)いた夜
テアトル*で逢いましょ
夏が死んだ日
ネバーランド閉鎖事件
始まらなくていい世界
トロイメライに沈む

星の細胞
原罪を背負う瞳
睫毛に棲まう憂いにそっとキスを
魔法融解
鳥葬、ニライカナイへ連れて行って
あなたのかげでいい
さよならのない別れ
君が未練を残すよう愛してると囁いた
金木犀が香り、僕の肺を侵す
忘却セブンティーン

薔薇とけだもの
世界はいつだって残酷だった
正しい恋のしかた
その狡賢い顔で一言嫌いと言ってくれたら
ハンディ・ハニー
あのころ僕らは若過ぎた
綻んだ手足で愛を一文字
生きて逝くには辛い
神様の招待状
名も無き恋の終焉

止まり木と鳥の幸福論
愛する、そぶりを見せる
哲学を背負い込んだクオリア
すべてがおわるまでどうかそばにいて
掴みきれないその手を思いだけが追尾
儚む背中を直視できずにいる
幸せそうな君を見ると僕も幸せだなんて嘘
きみにだったらちょっと良いかなって思ったんだ
とりとめのない死逢わせ
追想、一度死んだわたしへ

底へ逝くまでのシノプシス*
もともと遠かった僕らはどうすればよいのですか
世界の破滅を願う君に寧日(ねいじつ)*は来ない
気付いた頃にはきっともう愛し終わったあと
いつかまた草臥れた青い春に逢おう
納得できない恋だってある
綺麗過ぎる星の下で君をいつまでだって待っている
捨て置ける恋の後ろ髪を引く
壊れゆくワンダーランドにて
疼いた傷はきみとの証

逝くとわかっているから逝かないでとなげくのだ
おとなになりきれないきみを愛している
きっとまだ優しいひかり
奇跡にはしたくないできごと
ありがとうありがとう、きみを殺したあとで
絵空事のなかで
グラスフル・ワールド
ありふれたしあわせ
おとぎ話のままで
俄かに落ちる恋

星屑のメアリー
あの夏の青
未だ来ぬ世に
赦された秋のできごと
ジャズの鼓動で眠らせて
斜陽のシャンデリア
キャンバス上の極彩色
希望は死に絶えた
怠惰なふたりでいたい
歪な証で好かったのに

愛に定義はいらない
きっとまだどうしようもない痛みを抱えている
為すすべもなくおちる
ありきたりな言葉でいい
またきみを喪った
スターダスト・インフィニティ
花咲く頃に舞い戻る
刻みこんだ疵(きず)にふるえた朝は
大切にするのは存外難しい
優しくしないでって簡単に言えるなら苦労しない


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